私の夫、おいしいものが大好きの自称グルメです。ただ、冷凍ピザの隠れ大ファンだったり、自宅にお招きしたお客さんに買ってきた出来合いのスープを出してみたり、実際に自分で料理するのはあまり好きではないようです。
おそらく彼にとっての kochen [ コッヘン: 調理する ] とは、包丁を使ったり火加減を調節したりではなく、むしろ backen [ バッケン: (オーブンなどで) 焼く ] あるいは warm machen [ ヴァーム マッヘン: 温める ] ではないかと思います。
ただし、年に 1 回ぐらいの頻度で、ドイツ料理、というか、あぁすごい肉食文化の料理だなぁというものをつくってくれます。それは、Schweinefilet im Teigmantel [ シュヴァイネフィレ イン タイクマンテル: 豚ヒレのパイ生地包み ] 。塩･こしょうをした豚ヒレ肉を、みじん切りにして炒めたたまねぎ･パセリ･塩･こしょう etc. を混ぜた牛ひき肉でぐるりと包み、それをさらにパイ生地でぐるりと包んで、つや出しのためにパイ生地表面にはけで卵黄をぬって、あとはオーブンで焼くだけ、というのが夫のマイ･レシピのようです。つくった本人が、当分は豚肉とひき肉はみたくないよね、と言うぐらいのヴォリュームです。
どこ切っても、お肉。
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